イベント概要
科学技術振興機構(JST)
2024年度に本プロジェクトが公表した暫定版報告書について、その作成方法と主要な結果を紹介し、2050年カーボンニュートラル(CN)社会の未来像を様々な視点から考えます。
国際協調に基づく「明るく豊かな国際協調型」、地域に根ざした「明るく豊かな自給自足型」CN社会、そして政策の失敗が招く「暗く貧しい社会」という、全く異なる3つのシナリオを、本プロジェクトメンバーが詳細に解説します。望ましいシナリオ、避けるべきシナリオを検討することで、GX(グリーントランスフォーメーション)政策の成否が、私たちの社会と生活にどのような影響を与えるのか、また持続可能で豊かな未来への具体的な道筋にどう向かっていくかについて議論します。
日時 | 2025年8月6日(水) 16:00~17:00(日本時間) |
開催形式 | Zoom/参加無料 オンライン参加300名 (定員になり次第、受付を終了します) |
言語 | 日本語のみ |
事前申込 | |
対象 | 低炭素社会(カーボンニュートラル社会)や地球温暖化緩和策に関心のある社会人 (ある程度の予備知識のある研究者、企業、行政関係者) |
主催 | JST-低炭素社会実現のための社会シナリオ研究事業 「カーボンニュートラル移行の加速に向けた総合知に基づく社会シナリオ」 東京大学未来ビジョン研究センター 持続可能な未来のための日本モデル相互比較プラットフォーム( |
杉山昌広氏の紹介
東京大学未来ビジョン研究センター教授。米国マサチューセッツ工科大学にてPh.D.(気候科学)および修士号(技術と政策)を取得。東京大学サステイナビリティ学連携研究機構特任研究員、一般財団法人電力中央研究所社会経済研究所主任研究員を経て2014年4月より東京大学政策ビジョン研究センター講師、2017年4月より同准教授、2019年4月より東京大学未来ビジョン研究センター准教授、2023年12月より現職。総合文化研究科附属国際環境学教育機構、エネルギー総合学連携研究機構、気候と社会連携研究機構兼務。
白木裕斗の紹介
名古屋大学大学院環境学研究科 准教授。専門はエネルギーシステム学および環境システム学。東京大学にて博士(環境学)を取得。国立環境研究所特別研究員、滋賀県立大学環境科学部助教・講師を経て、2023年4月より現職。気候変動緩和技術のシナリオ分析や省エネルギー政策の効果分析に従事。数理モデルやデータ解析を駆使し、カーボンニュートラル社会の実現に向けたエネルギー政策や技術導入の可能性を多角的に評価。
マヌエラ氏の紹介
東京大学未来ビジョン研究センター特任研究員。専門はエネルギー正義社会的・倫理的課題を含む日本のエネルギー政策と社会シナリオ研究。ベルリン自由大学卒業後、筑波大学で環境エネルギー政策を学び、国立環境研究所を経て現職。ナラティブ(物語)を活用した未来像の構築や、認知バイアスを考慮した政策意思決定支援に注力。社会・技術・倫理の多角的視点から持続可能な未来を探求する。
JST社会シナリオプロジェクトと本ウェビナーシリーズの紹介
JST社会シナリオ研究プロジェクトは、わが国の経済・社会の持続的発展を伴う、科学技術を基盤としたカーボンニュートラル社会の実現に貢献するため、望ましい社会の姿を描き、その実現に至る道筋や選択肢、戦略を示す社会シナリオ研究を推進することを目的としています。本プロジェクトでは、「カーボンニュートラル移行の加速に向けた総合知に基づく社会シナリオ」研究に取り組んでいます。脱炭素技術の技術的・コスト的展望に関する定量的な解析、社会への導入のシナリオの検討とともに、カーボンニュートラル社会の実現を加速する新技術創出に資する研究開発から、成果の普及、社会への実装までを見据えた戦略策定や社会システム設計のための研究を行っています。
シナリオの専門家とのセミナーシリーズは、この研究プロジェクトの一環であり、カーボンニュートラル社会への移行を加速するための知識と戦略の情報交換の促進とコミュニティ形成を企図しています。